
ここでは、在宅ワークで失敗しないコツ-「現状把握と目標設定」についてご紹介します。
ここでぜひ実践してほしいことは、紙とペンを用意し、「書き出す」ことです。これだけスマホ・PCが普及した時代であっても、思考の整理をするときはノートとペンを使うメリットは以下の通りです。
・実際に書きながら頭を整理できる
・すぐに視覚的に振り返られる
・思考の履歴も残しやすいし、振り返りやすい
スマホ・PCで打ち込むほうが慣れている方はそれでも構いません。ただ、意外と「紙とペン」を使って書き出すことは思考がすっきりするのでおすすめです。
現状把握と目標設定
在宅ワークで、一番初めに行うことは、「現状把握と目標設定」です。
ここではまず「現状把握」として、在宅ワークの目的とやりたい仕事の確認をしましょう。ここは、あなたが在宅ワーカーになるためのゆるぎない「根っこ」の部分になります。ここをしっかり固めることで、以下のようになれます。
目的の把握をすることで
・簡単にあきらめない
・多少のことではへこたれない
・あふれる情報に流されない
・全てのことを「自分事」としてとらえられる
現状の把握をすることで
・自分は在宅ワークで何ができるのか?
・何がしたいのか?がわかる。
・目標達成までのギャップ(差)が明確になる
・「そのギャップを埋めるために必要な行動が何か?」が見えてくる
・「自分にとって必要な情報は何か?」が見えてくる
それでは、詳しく見ていきましょう。
【なぜ(Why)】在宅ワークがしたいのか?
「在宅ワークをしたい」と思った時、必ずあなたの中で理由があったはずです。ぜひ自由に紙に書き出してみてください。
例を挙げます。
・子どもたちの学校行事にちゃんと参加したい
・柔軟な働き方をして、気持ちと時間にゆとりを持ちたい
・私だからできるやりがいのある仕事をしたい
・夫が転勤族なので、場所を選ばず仕事ができるようになりたい
・夫の収入だけで生活している後ろめたさから解放されたい
・子どもが巣立ったので、空いた時間を充てて収入を得たい
あなたの理由は何でしょうか?
【なに(What)】どんな仕事をしたいのか?
次に、どんな仕事をしたいのか?を書き出しましょう。
どんな仕事をしたいのか?と突然言われても手が止まってしまうママが大半です。
そんな時は、「自分の強み・好きなことは何なのか?」を知るための「自分の棚卸し」から始めることをおすすめします。
よく、「私にはスキルなんて無いし…」とこぼされるママがいますが、実際、何もスキルが無い人はいません!
ママは日々マルチタスクで動いています。
また、子育て中のママなら、その子育て中に培われた経験も誰かの役に立つことがあるのです。日々の経験だけでも十分立派なスキルになるので、自信を持って書き出していきましょう。
過去の自分を振り返る
・これまでの経験(学歴・職歴から振り返る)
・長年やってきたこと
・苦痛なく自然にやれること
・純粋に好きなこと
・人から喜ばれたことがあること
・人よりちょっと得意だなと思うこと
・これまで気にはなっていたけれど手がつけられなかったこと
・他人にはハードル高く感じるようだが、自分は意外と簡単にできてしまうこと
などといった観点で書き出してみましょう。
逆に「やりたくないこと」を書き出すのも良いでしょう。
つい初めの頃の頃は焦って「あれもこれも」と仕事をやみくもに引き受けてしまうこともあるかもしれません。
でも潜在的にしたくないことまでしてしまうと、必要以上に疲弊してしまい、せっかく始めた在宅ワークが続かないリスクがあります。
ですので、「やりたくないこと」を明確にしておくことで、そのリスクを抑えることができます。
書き出したキーワードから、在宅ワークでできそうなことや職種を洗い出してみる
意外と思うかもしれませんが、思いもよらないさまざまな切り口で考えることができます。
自分らしい仕事の見つけ方(具体例)
・色や配置を考えるのが好き→ チラシ/Web画像作成
・企画書を作ったことがある→ 企画書、資料作成
・断捨離が得意→ 片付け&収納アドバイス
・書くことや思いを発信するのが好き→ ライター Kindle出版
・話を聞いたり、相談に乗るのが好き→ 電話/ビデオ相談
・家族の思い出ムービーを作るのが得意→ 動画編集
・臨機応変に対応・サポートするのが好き→ オンライン秘書
特にクラウドソーシングサイトなら、自分のサービスを出品するのにお金はかかりません。
これは、「自分が考えたできる限りのサービスをココナラなどでとりあえず全部出品してみる」というのもおすすめです。
お客様があなたにどんなサービスを求めているかは出品してみないとわからないこともあるからです。
【いつ(When)】稼働できる曜日や、1日のうち稼働できる時間を把握し、覚悟する
次に「目標設定」です。
ここでは具体的な数値を設定していきましょう。
誰しも1日に使える時間は限られています。おそらく忙しいママたちは、在宅ワークという新しい挑戦に割ける時間もそう多くはないでしょう。
ただ、お子さんの年齢、家庭の状況、家族構成などで稼働できる時間は人それぞれです。
ぜひ、曜日単位で稼働できる時間を書き出してみてください。
そして、そこに書かれた「稼働できる時間」は、「在宅ワーク」の時間以外のことに充てないようにロックしてしまいましょう。
想像以上に人間の意思は弱いです。
時間をロックしないと、「見逃していたドラマをちょっと見ちゃおう」とか、「ついダラダラとSNS見ちゃった‥(後悔)」ということにつながりかねません。
ですので、「稼働できる時間は在宅ワークに充てる」を覚悟してください。
そうすることで、自然と習慣化できるようになりますよ。
【いくら(How Much)】目標金額まではあきらめないという覚悟
ここでは必ず「家計との兼ね合い」を考慮しましょう。
ママの悩みで多いのが、
・本業を辞めて在宅ワーカーになろうかな
・パートから在宅ワークに切り替えたい
・育休明けに在宅ワーカーになるために準備しようかな
というもの。
元々収入を得ている中で、在宅ワークへの挑戦を考えるママも少なくありません。
・目標金額を書き出し、自分の稼働時間と照らし合わせて、実際にそれが可能そうか?
・そもそもその目標金額は家計との兼ね合い的に問題なさそうか?
などといったポイントをリアルに想像してみましょう。
特に会社員という安定した収入がある場合、先々の見込みも無しに退職し、スタートを切ってしまうのはリスクでもあります。ママの収入が家計を支える一部になっていたらなおさらです。
おすすめは、現状の環境はまずは変えずに「小さく始めてみる」こと。
会社員を辞めて、家計も安定しなくなったら家庭もギスギスしてしまいます。リスクは最小限にとどめながら、小さくても在宅ワーカーとして収入を得られるようになることで見える世界があるからです。
【いつまでに(By when)】人は期日を決めることで火が付く
次に「期日」を決めましょう。
人は先が見えずにダラダラ取り組むより、期日を決めることで目標に向けてより努力できる生き物です。
・子どもの小学校入学までの20××年3月までに
・育休が終わる20××年7月までに
など、具体的に設定すると自分の中でも程よいプレッシャーとなり、目標達成に向けて頑張れますよ。
期日を決めたら、そこから逆算して考えていきましょう。
準備期(情報収集、学習、環境整備、求人探し)
↓
実践期(就業、稼働)
↓
最終目標金額達成までのステップアップ期
↓
少しずつ収益を増やしていくためのプラン設定期
など細かく分解してイメージを膨らませていきます。
【どのように(How)】どのようにして学ぶか?
目標達成のためには、必要なスキル・ノウハウを修得する必要もあります。
・書籍
・地域のセミナーや職業訓練
・オンライン/オフラインスクール、オンラインサロン/コミュニティ
・SNS(インスタ、X(旧Twitter))、YouTubeなど
まず地域のセミナーや職業訓練は、ご自身がお住まいの自治体でリサーチしてみましょう。
自治体によりますが、無料の在宅ワークセミナーがあり、在宅ワークの基礎知識やCanvaの使い方など様々あります。職業訓練もWebデザイン、デジタルマーケティング、子ども英語教師養成科など様々です。
もし、地域に目当ての講座が無い場合、オンラインスクールやサロンも良いでしょう。
月額制で数十種類のジャンルを幅広く学べるサブスク型スクールから、半年でWebデザイナーを目指すといった期間が定められたスクールまであります。
また、オンラインサロン/コミュニティは、
・オンライン秘書
・ブログ
・Kindle
・在宅ワーカーとして活動している(または今後活動したい)メンバーが集まるサロン/コミュニティ
など、多種多様にあるので、自分がやってみたい在宅ワークのサロン/コミュニティをSNSで探して入会するというのも一つです。
また、あまりお金を掛けられない場合は、InstagramやX(旧Twitter)、YouTubeといったSNSや動画でノウハウを学ぶこともできます。
・動画編集の仕方
・CanvaやPhotoshop、Illustratorなどデザインツールの使い方
・ブログの始め方
・オンライン秘書とは?
など無料で学べますので、そこから始めてみても良いでしょう。
最後に、少し気を付けなければいけないことをお話します。
SNSやYouTubeで情報収集をしていると、思いがけず悪質な商材やコンサルに出会うこともあります。
在宅ワークになりたい一心で様々な情報に触れていると、その気持ちを上手に扱い、価格に見合わない商材・コンサルを売ろうとしてくる方もいます。
【どこで(Where)】職種によって主戦場は異なる
今やあらゆる在宅ワークがあるため、ここでは全てを紹介しきれませんが、ママが始めやすい代表的なものをいくつかご紹介します。
クラウドソーシングサービス
ひとくちにクラウドソーシングと言ってもかなりたくさんあります。
ご自身がどんな仕事をしたいのか?でクラウドソーシングサービスの中でも主戦場が異なるので、どこで始めるのが良いのか?のヒントになれば幸いです。
オンラインサロン、スクール
人によってはやりたい仕事に就くためのスキルやノウハウを身に付けるためのオンラインサロンやスクールに入会をすることもあるでしょう。
そこで主宰者からの仕事依頼や、企業案件の紹介がある場合があります。信頼して学んでいる元での案件であれば安心もできることでしょう。
サロンやスクールが大きな組織の場合、案件獲得の競争率も高めですが、臆すことなくどんどん手を挙げることをおすすめします。
インプットしたスキルや知識は、しっかりとアウトプットしてこそです。そして実績に繋げることを意識してみてください。
求人サイト、求人エージェント
次に、求人サイトや求人エージェントです。
求人サイトは、アルバイトや転職時に参考にするサイトと同様です。特に、在宅ワークに特化したママ向け求人サイト「ママワークス」は、まず始めてみたい人にはおすすめです。
実際にエントリーしなくても、その準備段階から
「在宅ワークではどんな案件があるのか?」、
「報酬の相場」
などを知ることができるからです。
また最近は、通常の求人サイトでも、「在宅ワーク特集」などが組まれています。
アルバイトも派遣会社も、「在宅ワーク」というキーワードでぜひ検索してみてください。
SNSで自力で仕事を獲得する
少し特殊な例ですが、X(旧Twitter)経由で仕事のお声がけいただくこともあります。
この場合、
・プロフィールの整備
・経歴・実績の記載
・ポートフォリオ(ブログやココナラなど作例や実績がわかるもの)
が必須ではありますが、逆に上記が整えば、自ら営業をかけなくてもお声がけいただけるチャンスがあるかもしれません。