
家事と一口にいってもさまざまな作業がありますが、家事代行サービスでは「日常的に発生する家事」を請け負っています。つまり、誰もが日常的に取り組んでいる家事作業なら請け負える一方、専門性が求められる作業は請け負えないということです。
専門的なハウスクリーニング
家事代行サービスとハウスクリーニングは混同されがちですが、実際のところ別物です。
体に触れる行為
家事代行サービスでは、基本的に体に触れる行為を依頼することはできません。マッサージやベビーシッター業務、子どものお世話といった作業は業務外です。
医療行為
他者への医療行為は医師、もしくは看護師の資格が求められるため、家事代行サービスで対応することはできません。投薬や胃ろうなど、在宅医療に関する行為もできないので注意しましょう。
高度な介護・介助資格が必要なもの
入浴や排泄のサポートなど、高齢者や障がい者に対する介護・介助も専門的なスキルが必要なので、業務範囲対象外となります。
家族で対応できる簡単な作業についても、他者に行うとなると資格が必要なので、家事代行サービスでは対応できません。
ただし、病院への付き添いや、話し相手になる程度のお手伝いなら、対応できるケースもあります。
また、依頼者が骨折などの怪我を負っている場合、身体的な介護・介助はできませんが、完治するまで家事を代行するといったことなら可能です。
ヘアカット・美容師資格が必要なもの
家族内ならばできるヘアカットでも、他者がサービスで行うと資格や技術が必要なサービスです。
ペットシッター資格が必要なもの
ペットのお散歩や糞尿のお片付け、餌やりなど、ペットシッターの範疇となるご依頼。
保育士・ベビーシッター資格が必要なもの
お子様の保育や送迎など、ベビー(キッズ)シッターの範疇となるご依頼。
危険を伴う作業
高所作業や害虫駆除・重量物の運搬作業は危険を伴うので、依頼をお断りできます。
また、車の運転代行も二種免許が必要ですし生命に関わるので、業務範囲対象外としたほうがいいですね。
その他
他人との商談や交渉、現金の振り込み、子どもの家庭教師なども、家事代行サービスの業務範囲対象外です。
また、機械を組み立てたり修理したりするといった作業も、あなたが得意でないならば、請け負う必要はありません。
言うまでもありませんが、違法性のある行為全般は断りましょう。
家事代行サービスを行うにあたり、資格免許が必要なサービス項目もありますので気を付けてください。
そして上記項目の内容は事前に契約書に明記しておき、お客様宅でサービスを開始する前にご説明して、お客様にご了承いただいておきましょう。