
家事を代わりにやるという職業は、昔からあります。家政婦さんやお手伝いさん、メイド、ハウスキーパーなどと呼ばれる人たちです。
では、これらの職業と家事代行サービスでは何が違うのでしょうか。
もともとハウスキーパーとは、一家の女主人に代わって家庭内のこと全般(家計や食糧の管理及び使用人の監督)を取り仕切る、女性使用人のリーダー的な人のことを指していました。
昔のイギリスの上流階級の家庭にはこうしたハウスキーパーがいて、家庭の管理一切を任されていました。使用人も複数雇っていたので、その管理職としての権限・役割も大きかったようです。
現代の日本でも一部のお金持ちの家にはそうした本来の意味のハウスキーパーさんがいるとは思いますが、普通は「家政婦さん」と同じ意味で、主婦に代わって主に家事を行う人のことを「ハウスキーパー」と呼んでいます。
これらの職種と家事代行サービスの大きな違いは、契約方法です。
ハウスキーパー・家政婦を依頼する際には家政婦紹介所などから紹介を受けることがありますが、契約は利用者と当事者との間で結ばれます。
つまり、個人間での契約です。個人での雇用形態であることから、仕事内容はお互いの同意で決定するのが特徴です。
一方で、家事代行サービスはサービスを提供している企業と契約を結びます。
長期の契約だけでなく一度だけの利用も可能です。もちろん、掃除や洗濯、料理といった家事全般を依頼できます。
さらに家事代行サービスは、お客様の依頼でプランを作り上げますので、お客様の希望どおりのサービスが受けられるのが特徴です。
料理のみを依頼したい場合や、子どもの送り迎え、ペットのお世話などが選択できることもあります。自分のライフスタイルに合わせたサービスが選べるのが、家事代行サービスの特徴です。
かかる費用や支払い方法も、家政婦さんや家事代行サービスに依頼する際に気になる点のひとつでしょう。
家政婦さんというのは、基本的に日給制です。住み込みなどでお手伝いさんを雇うケースもあり、時間を気にすることなく業務が依頼できます。
しかし、業務が少ない日であっても同じ料金がかかりますので、継続的な利用を考えるのであれば家政婦さんのほうが融通が利きますが、単発の場合には割高になります。
必要な作業だけを短い時間で依頼したい場合には、家事代行サービスが便利です。
家事代行サービスの多くは時給制であり、希望する時間内で、してほしい作業のみを依頼できます。必要な時にだけ利用することも可能ですので、気軽に利用できるのがメリットです。