フリーランスのハードルが低くなった理由

「会社の変革」がフリーランスを求める

今の企業は、グローバル化、デジタル化、IT化、AI化など、常に変化・変革が求められています。

変化の大きさとスピードについていけず、「自社の人材では対応しきれない」と悩む経営者も少なくありません。

また、リモートワークの普及によって、「仕事は同じ場所に集まってするもの」という常識が変わりつつあります。

こうした状況の中で、企業が「アウトソーシング(外部委託)」を加速させるのは時代の流れになりました。

フリーランスの割合が多いクリエイティブ分野だけでなく、事務や経理、秘書などの業務をフリーランスでまかなう企業も増えています。

さらに、この先は、「タスク型」と呼ばれる雇用を取り入れる企業が増えると予想れています。

タスク型とは、そのときのプロジェクトに必要な人材を、必要な期間だけ採用する雇用形態です。プロジェクトが終われば解散するため、「雇用」というよりは「契約」に近いシステムです。

社会全体が「社内で完結する仕事」から「外部と連携する仕事」へとシフトしつつある中で、フリーランスの活躍の場が増えているのです。

「商取引の変革」がフリーランスのビジネスチャンスを作る

SNSを含むオンラインサービスの充実や、マッチングアプリを含むシェアリングエコノミーの発達などにより、一般消費者(Consumer)間で行われる取引(いわゆる「CtoC」)が増えてきました。

シェアリングエコノミーとは、インターネットを介して、モノやスキル、場所、時間などを共有する経済システムです。

個人からの仕事の発注は規模が小さいため、企業では請け負えないケースがあります。

その点、フリーランスは自由度が高く、融通が利きやすいため、一般消費者にとって「かゆいところに手が届く存在」になります。

フリーランスは、個人が発注しやすいサービスを用意しておくことで、既存の「請負仕事」とは異なる収入源をつくることができるようになりました。

企業を通さずに行う経済活動が活性化する中、フリーランスが果たす役割は小さくありません。

視点を上げて、社会全体をみると、そこかしこにビジネスチャンスが転がっていることに気づくはずです。