
フリーランスは、自分を最大限にアピールするために、営業先で以下の4つの「営業ツール」を渡せるよう準備しておきましょう。
①名刺
②自分のプロフィール×メディア情報
③ポートフォリオ(作品集)
④サンプル作品
信じられない話ですが、フリーランスの中には、何の営業素材も準備せずに営業先に行く人がいます。本人は「腕に覚えがある」のかもしれませんが、文字情報や視覚情報として渡せなければ「腕がない」のと同じです。
もちろん、口頭でプレゼンする技術は必要です。
しかし、会話の中で示せる情報量には限りがあります。その点、営業ツールは情報量が多く、データ化しておけば使い回すこともできます。
あとから相手が営業ツールを読み返し、こちらの魅力を再発見してくれるケースもあります。
営業ツールが勝手に働いてくれる。なかなかいいと思いませんか?
ここでは、フリーランスのポートフォリオ(作品集)の作り方について説明します。
営業をするときには、「ポートフォリオ」を渡せるよう準備しておきましょう。
「ポートフォリオ」とは、簡単に言うと、「作品集」のことです。
会社員時代を含め、自分が成し遂げてきた仕事の成果や作品を一覧で示せるようにしておきます。
そもそもポートフォリオは「書類を運ぶためのケース」という意味です。自由に書類を出し入れできる仕様にしておきます。営業用としてはアルバムタイプのクリアファイルを使うといいでしょう。
営業ツールとしてのポートフォリオは、相手がどんなものを求めているかによって、臨機応変に中身を差し替える必要があります。
A社に喜ばれる作品や成果が、B社やC社にはあまり喜ばれない、ということもよくあるからです。
また、ポートフォリオをつくるときは、自分が相手に価値提供できる人間であることを示せなければ意味がありません。
あなたは相手から「どんな価値を提供する人」と認知されたいですか?
もっと言えば、相手から「どんな価値を提供する人」と思ってもらえたら、仕事の受注につながる可能性が高まりますか?
ポートフォリオをつくるときは、ゴールから逆算して考えることが大切です。
なお、わかりやすく作品で表現できるものがない職種の場合も、ビジュアルで示せる素材がないか、よく考えてみましょう。
コンサルタントやマーケッターであれば、独自に作成している「市場分析のグラフ」や「顧客分析表」「売上グラフ」をポートフォリオ化すれば、相手はイメージしやすいでしょう。
フリーの秘書であれば、「スケジュール管理表」や「資料作成物(Word、Excel、PowerPoint)」「秘書の仕事内容を細かく示す図解・相関図」「TPOに応じたファッション」などを入れることで説得力が高まります。
システムエンジニアであれば、「システム設計図」や「システム連動案」など、その人の思考法や構造化思考、ワークフローなどを可視化することで信頼性が高まります。
要するに、その人の仕事の信頼性を高める「視覚的素材」を用意するということです。
職種によっては、自身の愛用ツールや現場の写真などを見せることで興味を持たれやすくなることもあります。視覚的に何を示せば相手に興味を持ってもらえるか、その点を徹底して考えましょう。
完成度の高いポートフォリオを渡せるようにしておくことは、あなたが「仕事ができる人間である」という証明にもなります。