コネなし、スキルなし、オカネなしからフリーランスになるためのロードマップ

一体、どのようにして未経験からフリーランスを目指せばいいのでしょうか?
回りくどく解説していても仕方ないので早速結論から述べます。

STEP①現状の生活コストと、毎月の支出を把握する

STEP②生活コストを下げ、支出を減らす

STEP③1年稼げなくても死なない金額を貯金する

STEP④3ヶ月〜半年で新しいWEBスキルを習得する

STEP⑤残り半年でスキルをお金に変えていく

STEP⑥できなかったら①に戻る

ロードマップにすると上記になります。以下より詳しく解説していきます。

STEP①現状の生活コストと、毎月の支出を把握する

まずは、現在の生活コストと毎月の支出を把握しましょう。具体的に考えやすいように、以下に表を掲載しましたので自分の状況に当てはめてみてください。

【具体例】
・家賃約5万円(光熱費/Wifi込)
・食費約3万円
・カフェ代約1万円
・交通費約1万円
・交際費約3万円
・その他約2万円
合計約15万円

この具体例では、自分の生活コストは約15万円と仮定します。

自分の生活費の把握、そして自分が何にお金を使っているのかを明確に把握するために、家計簿をつけるのも選択肢の一つです。

マネーフォワードというアプリがありますが、クレジットカードとも連動しており、自分のお金の流れや入出金が視覚化でき、自分の生活コストが把握しやすいのでオススメです。

STEP①がすべての土台になるので、現状の生活コストと、毎月の支出だけはしっかり把握しておきましょう。

【マネーフォワード】
https://moneyforward.com/

STEP②生活コストを下げ、支出を減らす

STEP①で自分の生活コストと支出を把握した後はSTEP②に進みましょう。今度はどうしたらその生活費コストを下げ、支出を減らせるかを考えます。

支出は大きく分けて「固定費」と「変動費」に分けられます。

よくある間違いとしてあるのが「変動費」で支出を減らそうとすることです。変動費は毎月金額が異なります。

最初は「節約するぞ!」という根性とモチベーションだけでなんとか下げられる支出ですが、買いたいものを我慢したり、食費を減らすような支出の抑え方では長続きしないことがほとんどなので、あまりオススメしませんし成果も出にくいです。

生活コストを下げる方法として一番簡単、かつ効果があるのは「固定費」を見直すことです。固定費というのは毎月発生する一定額の費用のことです。

具体的に言うと、家賃、携帯代、インターネット利用料、水道光熱費、メールマガジン、月額制のサブスクリプションサービス(ネットフリックスなど)があります。

まずはこの固定費を見直していきましょう。

STEP①で紹介したマネーフォワードなどの家計簿アプリを使っていれば、自分が毎月どんな固定費を払っているのかわかります。

なぜこの固定費を減らすことが大事かと言うと、固定費の削減は半永久的な節約になるからです。

例えば、家賃が10万円のアパートから5万円のアパートに引っ越すだけで年間60万円になります。

携帯代もソフトバンクやドコモなどの大手キャリアで1万円払っている人は、楽天モバイルやLINEモバイルなどに切り替えれば3,000円以下に抑えられます。差額は7,000円なので、1年間で見ると84,000円の支出が減らせます。

固定費は年間で見ると結構な額になります。

仮に上記の例だけ見ると、年間60万円以上の支出を減らせているので、その金額を貯金できますし、留学や新しいスキルを身につける自己投資のために使うこともできます。

家賃を下げる方法として
①一人暮らし→実家に引っ越す
②大学生の一人暮らし→ワーキングホリデーで日本に来る外国人が住むシェアハウスに引っ越す
③物価の安い国に長期滞在
などが挙げられます。

一人暮らしで月に5万円の家賃がかかっている人は実家に引っ越せば家賃0円で済みます(もちろん家庭の事情や働く場所によります)。

家賃を安くしたいということであれば、外国人がワーキングホリデーで滞在しているシェアハウスもオススメです。

例えば、東京都内では、シェアハウスで家賃2万円ほどで滞在可能です。

定費は人それぞれ異なるので、みなさんも家計簿アプリとにらめっこしながら紙とペンを用意して、自分の固定費を確認してみてください。

STEP①とSTEP②で自分の生活コストが約10万円になったと仮定し、STEP③に進みます。

STEP③1年稼げなくても生きていける金額を貯金する

生活コストが月10万円と仮定すると、1年間で必要なお金は120万円です。もし、1年間お金が稼げなくてもこの金額があれば生きていけます。

STEP①とSTEP②で自分の生活コストを把握し、支出を減らした後は、まずはこの金額を目標に貯金しましょう。

貯金0から120万円金額を貯める方法は
・普通にバイトする(掛け持ちもあり)
・リゾートバイト
・メルカリで不用品販売
・UberEats配達員
などなど、お金を稼ぐ方法は無限にあるので自分の好きな方法で稼ぎましょう。

最短で貯金をしたい!という方にオススメなのはリゾートバイト(以下リゾバ)です。

リゾバとは、全国にあるリゾート地のホテルや旅館、海、スキー場やテーマパークで住み込みで働くアルバイトのことです。リゾート地や観光名所であれば日本中どこでも働けます。

期間は
・GWやお盆、年末年始だけの超短期(数日間)
・夏休みや冬休みの短期(約1ヶ月)
・1シーズンの中期(約3ヶ月)
・2シーズンの長期(約6ヶ月)
といった感じで、働く期間が長ければ長いほど求人の数もそれに比例して多くなっていくので、選択肢が増えます。

なぜリゾバがオススメかというと、支出をほぼ0円に抑えられるからです。

どういうことかというと、「家賃・光熱費・食費・Wifi」が無料の案件が数多く存在するからです。これがリゾバ最大のメリットです。

今の生活から「家賃・光熱費・食費・Wifi」の負担がなくなる生活を想像してみてください。

例えば、家賃が月5万円、光熱費が月2万円、食費が3万円で合計10万円の生活コストがかかっているとします。その金額の負担が無くなるということは、その金額をそのまま貯金できるということです。

また、リゾバは「家賃・光熱費・食費」が無料なことが多いのにもかかわらず、時給は1000円以上のことが多いので、1ヶ月20万円以上稼げることも少なくないです。支出がほぼ0円なので、稼いだ金額を全額貯金できます。

2ヶ月で50万円貯めたり、半年で100万円貯める人もいるので、リゾバは短期間で貯金しやすいですし、世界一周、留学、ワーキングホリデーに行くための資金集めとして来ている、目標を持った人が多いのも魅力の一つです。

毎月20万円貯金できたら半年後には目標金額である120万円貯まっていることになります。

さらに、北海道に住んでいる人が「沖縄にリゾバをしに行きたい!」と思っても航空券が高いことが多いですが、リゾバなら交通費も全額支給してくれることが多いので心配無用。

旅行好きには至れり尽くせりの待遇です。

STEP③で1年稼げなくても死なない金額は120万円と設定しました。120万円が貯金できたと仮定しSTEP④に進みます。

STEP④3ヶ月〜半年で新しいWEBスキルを習得する

120万円の貯金ができたので次のステップへ進みます。今は1年間何もしなくても生きていける状態です。ここからはいよいよフリーランスになるために必要なスキルを身につけていきます。

フリーランスといっても
・フリーランスカメラマン
・フリーランスデザイナー
・フリーランススタイリスト
・フリーランスエンジニア
など、色々なフリーランスがいます。
なので、まずは自分がどんなフリーランスを目指すか?
それを決めましょう。

自分が目指すフリーランス像によって学習することは変わってきます。

まだ自分が目指したいフリーランス像がはっきりしていないという人は、TwitterなどのSNS上で自分のロールモデルとなるような人をフォローして参考にする方法もオススメです。

SNSを通して連絡を取り、運が良ければ直接お会いしてお話ができるでしょう。こうすることで自分の中で理想のフリーランス像ができあがり、学習のモチベーションも上がるので挫折しにくいです。

自分より一歩先を行く人に会うことで、その人がどのようにして今の姿になったのかがわかります。

もちろん、会ってもらうために相手にとってのメリットを常に考えておくことを忘れずにしましょう。

ここでは、WEB系のフリーランス(エンジニアやデザイナー、動画編集者)を目指すことにしたと仮定します。

WEB系のフリーランスを目指す場合、オンラインで無料、もしくは格安で学習できるサービスも多いので、場所を選ばずに今すぐにでも学習可能です。

具体例を載せておきます。
・【デザイナーを目指す】
→Udemy
・【エンジニアを目指す】
→Progate
→ドットインストール
・【動画編集者を目指す】
⇒Udemy

ここでは貯金を使わずに独学で学習する方法を仮定していますが、お金に余裕がある方は、迷わずデザインスクールやプログラミングスクール、動画編集の教材に投資することをオススメします。

その理由は「正しい方向に、正しい努力ができる」からです。

独学だとどうしても「なにを、どれだけ、どのように」やっていいのかわからないので遠回りしがちです。努力をすれば結果が出るというのは幻想です。努力は大前提で、それ以上に「正しい方向」というのが一番大事なことです。

例えば、あなたが今から山の頂上を目指して登るとします。

・あなたは何も考えず歩き出し、がむしゃらに努力して頂上を目指しますか?

・それとも既に頂上に行ったことがある人から「正しい方向」はどちらか聞いて、その方向に向かって歩き出しますか?

山にもガイドがいるように、WEB系のスキルを学びたい人にもガイドがいます。プロのアスリートでも、パーソナルトレーナーなどといった、自分の体のガイドがいます。

一般人は、メンターを雇ったり、スクールに通った方が、間違った方向に努力しなくても済むので最短で結果を出しやすい。

これだけは覚えておいてください。

ちなみに独学でのプログラミング挫折率は9割と言われています。

挫折してしまう理由は、
・適切な学習内容がわからない…
・入門書が難しすぎる…
・覚えることが多すぎる…
・エラーが直らない…
・質問できる人がいない…
・モチベーションが続かない…
・学習で壁にぶつかり、解決策がわからない…

これはメンターやスクールに通うことで解決することが多いです。

お金で時間を買い、最短で結果を出したいのか?独学でもやれるのか?このあたりは本人次第なので、自分に合った方法でスキルを身につけましょう。

プログラミングスクールの中には1週間の無料体験があるスクールも多いので、そちらを受けてみるのもオススメです。

TechAcademyという有名なプログラミングスクールにも無料体験があり、無料体験を受けてから受講を決めましょう。無料体験ですが、内容は有料級です(実際に受ける内容を無料で受けられるので)。無料なのでとりあえず試してみるのが良いかなと思います。

また、プログラミングスクールの現役講師が作ったオンライン完結のプログラミングスクールもおすすめです。

・【デザイナーを目指す】
→-DesignHacks-今日から使えるデザイン講座
・【エンジニアを目指す】
→-Front Hacks-動画で学ぶフロントエンドプログラミング
・【動画編集者を目指す】
⇒-MovieHacks-YouTubeに特化した動画編集講座

上記のスクールは受講生の評価もかなり良いです。
そして、LINE@による無制限質問サポートで挫折しない仕組みがあるということ、他のプログラミングスクールよりも安くて手頃ということからもオススメです。
STEP④で新しいWEBスキルが身についたと仮定し、STEP⑤に進みます。

STEP⑤残り半年でスキルをお金に変えていく

STEP④で、お金を稼ぐための最低限のスキルを身につけました。STEP⑤ではそのスキルをお金に変えていきます。

スキルをお金に変える方法としては
・ココナラ
・クラウドソーシング
・SNS(Twitter・Facebook・Instagram)
・個人や企業への営業
などが挙げられます。

SNSで自分の学習過程を発信している方や、既にフォロワーがたくさんいて、多くの人にリーチできるのであれば、そのツールから案件獲得できるかもしれませんが、自分の実績が何もない状態だと案件獲得をするのは当然難しいです。

これは、お仕事を発注する側の視点に立つとよくわかります。

例えば、
あなたがクラウドソーシングサイトで、自分のホームページを誰かに依頼したいと募集をはじめました。

その時あなたは、この仕事に応募してきた人からどのように選びますか?

当然、過去にそういった仕事の経験があって、他の人からの評価もいい人を選ぶと思います。実績がない人を好んで選ぶことはよっぽどのことがない限りしませんよね。

なので、まずは案件獲得のために「最低限の実績作り」から始めましょう。

なぜ「最低限の実績作り」が必要かと言うと、その人が今までどんなことをしてきて、どれくらいのスキルがあるのか一発で判断できるからです。

では、この「最低限の実績作り」はどうやって作っていけばいいでしょうか?

オススメは自分の「ポートフォリオサイト」を作成することです。ポートフォリオサイトとは、自分の作品などをインターネット上で公開しているホームページのことを言います。

まずは「最低限の実績作り」をして、ポートフォリオサイトを営業ツールとして使用していけば、遅かれ早かれ仕事は取っていけます(もちろんポートフォリオサイトのクオリティにもよりますが)。

案件獲得には、自分から積極的に営業をしていくプッシュ型と、誰かから声をかけられるのを待つプル型の営業方法があります。

コネもスキルもない場合は、自分から営業していくプッシュ型のスタイルでやってもいいでしょう。

プル型の営業方法は、SNSやブログなどで自分の作品や技術の解説などの情報発信から仕事を貰う方法です。

自分のスキルをお金に変えるために必要なことをまとめると、
①スキルを習得

②案件受注のための最低限の実績を作る(ポートフォリオサイト制作)

③クラウドソーシングや企業への営業で案件獲得
以上のような流れになります。

もし仮にSTEP④で最低限のスキル習得に半年かかったとしても、STEP⑤の半年間で月10万円以上稼げれば、生活コスト<収入となり、その後は「フリーランス」として生きていけるようになります。

もしダメだった場合でも大丈夫です。STEP⑥に進みましょう。

STEP⑥達成できなかったらSTEP①に戻る

もし、ダメだった場合でも①戻ってまた最初からやり直せばOKです。ゲームと一緒で、何度でも繰り返し挑戦できます。

世界的にインターネット環境も整い、PCのスペックも昔に比べたら格段に上がった現代、あなたがフリーランスになれない物理的な理由を見つける方が難しいです。

また、もし仮にフリーランスをやってみて自分に合わなければ、どこかの企業に就職すればいいだけの話です。

最初からフリーランスを目指していれば、就職はそこまで難しくありません。なぜかというと、自分の過去の実績やポートフォリオサイトが就職の際にも使えるからです。

ここまで、フリーランスになりたい人のための再現性の高いロードマップをご紹介しました。