
「アップセル」とは、サービスの購入を検討している人や、既存のサービスの利用者に対して、より高額なサービスにシフトしてもらうことです。
対して「クロスセル」は、サービス利用者や購入検討者にほかの商品も併せて買ってもらうことです。
いずれの手法も、お客様1人あたりの売上単価を高めることができます。
ハンバーガーショップの店員さんが、「50円プラスしていただくとLサイズにすることもできます」と言うのがアップセルで、「ご一緒にポテトもいかがですか?」とすすめるのがクロスセルです。
もちろん、アップセルやクロスセルは、サービス提供者であるフリーランスも知っておくべき販売戦略です。
とはいえ、不用意なアップセルやクロスセルは危険です。必要のないものを「押しつけられた」「売り込まれた」と思われた瞬間に、不信を招いてしまうかもしれません。
アップセルやクロスセルをするときに押さえておくべきは、以下の2点です。
・すでに利用してもらっているサービスに満足していること
・アップセルやクロスセルをすることが「その人の利益になる」と確信していること
例えば、フリーのメディアPRプロデューサーが、「メディアPR戦略プログラム(24万9000円)」を提供しているとします。
マスメディアへの商品露出を増やして売上増につなげるサービスです。そのサービスを検討しているお客様に、該当商品の販売サイト制作もセットになった「VIPコース(29万9000円)」をすすめるのがアップセルで、メディアPR戦略プログラムとは別に「ヒット商品開発コンサルティング(4万8000円)」を提案するのがクロスセルです。
くり返しになりますが、フリーランスにとって大事なのは、ファンや見込み客と強い関係性を築きながら、継続的に彼ら彼女らの利益になるサービスを提供することです。この一点に尽きます。
「お客様の利益になる」と考える以前に「自分の利益になる」と考えているとしたら、それは大事なことを見失っている状態です。