
フリーランスは、お金をいただくサービスである以上、お客様に満足してもらわなければいけません。
以下は、営業コンサルタントを例にあげて、魅力的なサービスメニューを開発するうえで欠かせない情報の洗い出しです
①ターゲットは?(どういう人が必要としているサービスか)
例:売上が伸び悩む個人事業主&営業マン
②ターゲットの課題は?(不安・不満・悩みなど)
例:訪問営業の機会激減に伴う営業成績の低下
③その悩みに対して、あなたが提供する処方箋は?(サービスの内容の肝)
例:ゼロから始めるオンライン営業の導入セミナー
④その処方箋によって、ターゲットが手に入れる幸せな未来は?
例:営業機会の増加/新規営業先の増加/成約率の向上/フォローのしやすさ
⑤あなたが、そのターゲットに選ばれる理由は?
例:オンラインツールの選定から具体的な活用法、オンラインに最適化したトークスクリプトまで、個人でもできるオンライン営業の仕組みとノウハウを一式持っている
これらを洗い出したうえで、サービスの内容を検討していきます。
また、①〜⑤の洗い出しを終えたら、以下の質問にも答えてください。
(1)そのターゲットが、あなたのサービスを買わないとしたら、それはなぜですか?
例:オンラインでは商品の魅力を伝えられない、と思われている
(2)買ってもらうには、どう修正すればいいですか?
例:むしろ、オンラインのほうが商品の魅力を伝えやすい点を強調して伝える
このように、サービスづくりの段階で、ターゲットが買わない理由をつぶしておくことも大事です。
「③あなたが提供する処方箋は?」の答えが、サービスの「大黒柱」です。この大黒柱を軸に、サービスの「コンセプト」をつくっていきます。以下は、この営業コンサルタントが「1DAYセミナー」を開発する場合のコンセプト例です。
・サービス(1DAYセミナー)のコンセプト
「時間」と「労力」をかけず最大の成果をあげられるオンライン営業の知識と方法を、わずか1日でインストールしてもらう
コンセプトが決まったら、次に、サービスの具体的な内容(処方プロセス)を決めていきます。
・サービス(1DAYセミナー)の内容
ステップ1:現状把握
(訪問営業の機会低下と効果低下について)
ステップ2:マインドセット
(オンライン営業の必要性+必要な心構えや考え方)
ステップ3:オンライン営業の全体像
(全体の営業フロー)
ステップ4:オンライン営業に必要なツール
(会議ツール、テキストツール、動画ツールなど)
ステップ5:オンライン営業の実施方法
(集客/実施方法/個別商談への誘導)
ステップ6:個別商談の実施方法
(ヒヤリング方法/トークスクリプト/提案方法)
ステップ7:PDCAの回し方
(より高い成約率を得るための改善方法)
サービス内容の大枠が決まったら、最後に「1DAYセミナー」のタイトルを考えます。
タイトルをつけるときは、ターゲットに響くベネフィットを盛り込むのがセオリーです。「ベネフィット」とは、サービスの特徴ではなく、サービス購入者が、その商品・サービスから受け取る効果や効能、利益、恩恵のこと。
・1DAYセミナーのタイトル
1カ月後に売上を3倍に伸ばす!ゼロから始めるオンライン営業導入1DAYセミナー
もしもインターネット上にセールスページをつくるとしたら、以下のような言葉でヘッダー画像をつくればいいでしょう。
【メインタイトル】
1カ月後に売上を3倍に伸ばす!ゼロから始めるオンライン営業導入1DAYセミナー
【キャッチコピー1】
個人事業主と営業マンの皆さまへ。「訪問営業でないと商品の魅力が伝わらない」は勘違いです。
【キャッチコピー2】
「時間」と「労力」をかけず最大の成果をあげられるオンライン営業!
あなたも
「サービスメニューを開発するうえで欠かせない情報の洗い出し」→
「サービスのコンセプトを決める」→
「コンテンツの内容(処方プロセス)を決める」→
「サービス名を決める」
の順でサービスメニューを開発していきましょう。