
フリーランスは、自分が保有する「資本」の増減に敏感になりましょう。
資本か否かの判断基準は「換金性」です。換金できるものが資本で、できないものは資本ではありません。
例えば、誰でもできる仕事を惰性でこなし続けている人は、とりあえずの報酬を受け取りますが、それらが「資本」になることはほとんどありません。
例えば、これまでに書いたのであれば、その本はすべて「資本」です。
過去に書いた本の中、定期的に増刷されるものがあれば、言うまでもなく、増刷分の印税は、本という「資本」が生み出したものです。
ほかにも、本の「資本」としてのメリットには、
「広告効果」
「知名度向上効果」
「信用獲得効果」
などがあります。
自分の名前がついた本が全国の書店やネット書店に置かれることによって、「認知が広まる→知名度が上がる→信用性も高まる」というメリットを享受できます。
本を出したという事実が残る限り、一生稼ぎ続けてくれる可能性も秘めています。本という「資本」を使ったコンテンツの横展開により、継続して収入が発生するのです。
そして、ブログに書き続けた記事も「資本」と言えるでしょう。
例えば、フリーのフードコーディネーターとして活動するAさんが、5年間ブログを書き続けているとします。検索などによって5年前の記事にアクセスが集まり、その結果、料理の作成と写真撮影のコーディネートの依頼がきたとしたら、5年前の記事が「資本」として稼ぎをもたらした、ということです。
検索との親和性が高いYouTubeでの情報発信にも同じことが言えます。
フリーランスにとってはプロフィールに掲載できる実績も「資本」です。
なぜなら、実績があるフリーランスほど自分のことを売りやすくなるからです。サービス提供するときの価格設定にも、実績の多少が大きな影響を与えます。
少し極端な話をしましょう。
あなたがフリーのメンタルトレーナーだった場合、サッカーの久保建英選手と契約をすれば、その実績は巨大な「資本」として、この先、5年、10年、15年と、あなたの活動を下支えするでしょう。
仮にその契約が年間200万円だったとしましょう。
この契約の「資本」の価値は200万円でしょうか?いいえ、おそらくウン千万円からウン億円に換金される可能性を秘めています。
あなたの今の仕事をよくチェックしてください。その中に「資本」になる仕事はどれくらいありますか?
フリーランスであれば、なおのこと未来に活きる「資本」を増やしていく必要があります。一見すると無価値に見える過去の仕事や経験も、少し見方を変えることで「資本」になる可能性を秘めています。
もっと言えば、あなたがこれから生み出す成果物や作品、あなたが手にする知識や情報、それらすべてを「資本にしていく!」くらいの気持ちを持ちましょう。