フリーランスの価格交渉の基本-報酬額は事前に確認する

仕事を終えてから報酬額を知らされる。「フリーランスあるある」のひとつです。

しかし、これはフリーランス側の怠慢です。「報酬額を確認しない=自分の価値を安く見積もっている」ということで、「あとだし」されるフリーランス自身に問題があるのです。

仕事の依頼主とフリーランスの立場はあくまでも対等です。仕事を受ける段階で報酬額を確認することは、請負契約上も当然のことです。

仕事を終えてから「えっ?たったこれだけ?」となっても後の祭りです。「これだけですか?」と依頼主に問い合わせるのも精神的に大きなストレスがかかります。

厳しいかもしれませんが、報酬額を「あとだし」されてしまうのは、その人が「なめられている」からです。あるいは、事前に報酬額を問い合わせないその人の心に「自信のなさ」が隠れ潜んでいるのかもしれません。

そうだとすると、「あとだし」された報酬額が「割に合わない」と感じても、異議を唱えることができません。

事前に報酬額の問い合わせをするときは、書き方に多少の工夫が必要です。相手との関係性にもよりますが、メールに以下のような一文を添えるといいでしょう。

「ちなみに、今回のお仕事の報酬についても伺えますと幸いです。」

「ちなみに」と書くことでガツガツした印象を避けることができます。

また、
「申し訳ございませんが」
「誠に恐れ入りますが」
「不躾ながら」
などのクッション言葉を使うことで、もう少し丁寧さが増します。

「大変恐れ入りますが、今回のお仕事の報酬について伺えますと幸いです。」

相手の気持ちに配慮しながらも、伝えるべきことは伝えるのです。これが社会人としての所作であり、相手と長期的に良好な関係性を築くコツです。