
フリーランスの中には「仕事をください」「仕事をいただけませんか?」としょっちゅう口にする人がいます。これらを「クレクレ言葉」と名づけましょう。
気持ちはわかりますが、フリーランスになった以上、クレクレ言葉は封印すべきです。「クレクレ言葉を使う=わたしは仕事ができません」と宣言しているようなものです。
「仕事をいただけませんか?」という言葉は、依頼主に「わたしは仕事ができないので、仕事を頼まないほうが賢明です」と翻訳されて伝わっていることに気づかなければいけません。
また、クレクレ言葉を使うことで、仕事の依頼主が「上」、フリーランスが「下」という誤った関係性ができかねません。
フリーランスは専門性とスキルを提供し、その対価として報酬を得ます。本来、そこに上下関係はありません。
クレクレ言葉を使うということは「お金の流れ」を重視し、「専門性とスキルの流れ」を軽視している、とも言えます。
フリーランスが持つべきは「わたしの専門性とスキルがあなたの会社の役に立ちます」という意識です。もっと言えば、「わたしに頼らないと損をしますよ?」くらいの強いマインドが必要です。
もちろん、これは「傲慢になること」や「自分のスキルを過大評価すること」とは似て非なるものです。「下請け根性」を手放し、「対等なビジネスパートナー」としてのマインドを持つことが、フリーランスとして長期的に成功する秘訣です。